2022.05.21(sat)
L'Arc〜en〜Ciel
30th L'Anniversary LIVE
2006年の15th L'Annivesary LIVEが私の初ラルクでした。
「15周年だから、次は30周年だと思うけど… 腰が曲がっても見にきてくれるかな?」とhydeさんが冗談まじりに口にした「30周年」のライヴがあの日と同じ東京ドームで本当に開催されたこと、とても感慨深いです。
あれから15年ラルクが続いていることも、自分自身が30周年ライヴに参加できたということも、これ以上ないくらいに嬉しくて幸せです。
21日は朝から雨が降ったり止んだりの空模様でした。
ドーム内に入ると正面にはとてつもなく横広なスクリーン。そしてアリーナ最後尾にはひっそりと佇む謎の円形の台。大人が3人乗るのもギリギリなくらいの小さな台でした。
その意味深な台を横目にアリーナへ降り、A3ブロックへ。花道の最端からさらに数メートルほど離れてはいましたが、メンバーが花道まで来てくれれば表情などは肉眼で十分見られそうです。
一方、ステージ中央部分は別のスクリーンに囲まれており詳細不明。
よくよく目を凝らしてみると薄暗い中に鈍く光るシンバルが見え、その瞬間に「今からここにyukihiroさんが来る」という実感が一気に湧いてきました。
定刻を15分ほど過ぎて暗転。
30th L'Anniversary LIVEがついに開幕します。
4つ打ちのリズムがドーム中に広がり、緊張と興奮がどんどん膨れ上がっていくのを感じながらただひたすらにステージを見つめていました。
横広のスクリーンにはこれまでに開催してきたライヴの日付や歴代のアー写など、30年の歴史を振り返るような映像が流れ、やがて最新の4人の顔が大きく映し出されると瞳が赤く変わります。
まだ暗いステージに現れた人影がドラムセットにスタンバイ。年末ぶりに見る生のyukihiroさんの姿。スローンに跨り、俯いて演奏開始を静かに待っていました。横から見る体の細さ、頭の小ささはそこにいる人物が間違いなくyukihiroさんであることを物語っています。
hydeさん、てっちゃんも定位置に着いた様子。こちらから見て最も遠くにいるkenちゃんはこの時点ではまだ確認できませんでした。
ライヴ1曲目はミライ。
予想が当たったのであろうお客さんたちの喜ぶ姿が視界に入り、こちらまで嬉しくなります。
曲が始まってもメンバーを取り囲むスクリーンはそのままで、たくさんの星が輝く宇宙空間を映し出していました。明るい未来へ突き進んでいこうとする歌詞の世界観と力強い演奏が、映像と見事にリンクしていてとても美しい光景でした。
「今虹がかかり 一つに繋がる」「無数の願いに 星座が現れ」の箇所はドラムのテンポがグッと抑えられるのですが、想像していたよりはさらりと流れていった印象です。
緑の文字で表示されたARE YOU READY?のメッセージ。
4人を取り囲むスクリーンがゆっくりと上昇。さらに色とりどりの銀テープが花火のように上空に舞い、キラキラと輝きながらアリーナに降り注いできました。
やっぱりライヴには銀テープの華やかさが必須ですね。なんとも言えない高揚感に包まれます。
スクリーンに大きく映し出された4人それぞれの姿。
hydeさんは髪を少し切ったのか、少年っぽさを感じる風貌でした。赤い羽根?を髪に編み込んだてっちゃんの姿に懐かしさを覚えたのはきっと私だけじゃないですよね。
kenちゃんは新たに発売された白ジャージ…もといステージウェアを素肌に着ていました。前のファスナーを一応閉めてはいるものの、みぞおちあたりまでは肌がしっかりと見えています。ただの裸よりもそうやって見えそうで見えない状態の方が色気が出るって、kenちゃんは分かった上でやっているんですよね。はあ…
下は豹柄のパンツで、もふもふのしっぽもご健在のため腰から下はもはや動物。
髪は全体的に長く、下された前髪は目元をほとんど覆っていました。放たれるオーラは完全に闇属性。そうくるとは全く予想しておらずかなり度肝抜かれました。ツイッターの印象が強すぎて、てっきり明るいハッピーkenちゃんがいるものだとばかり思っていました。友人曰く、途中まではナーバス気味だったみたいですね…
yukihiroさん、白のバンドカラーシャツ!
個人的にバンドカラーが好きでよく着るので、yukihiroさんが着ている姿を見られてテンションが振り切れました。
一番上のボタンを開けていて、首元のチェーンネックレスが半分だけ襟に隠れていましたが、ライヴ後半になるといつのまにかネックレスが服の上にくるようにきれいに直されていました。
髪は後ろでひとつ結び。頭頂部から厚めに下された前髪(と呼んでいいのか悩みますが)のボリュームとお顔の小ささのバランスが最高に好きです。
ところで、初日と2日目で微妙に髪型が変わっていた気がするのは私だけでしょうか?
2日目はyukihiroさんの高速謝罪をはじめ、演奏中もバインバイン弾む三つ編みがとても印象的でしたが、果たして初日はそんなに弾んでたかな?と。
ライヴ初日の記憶力なんてほぼ皆無に等しいのでただの思い違いの可能性がとても高いのですが、初日はくるりんぱ系のアレンジを加えたひとつ結び、2日目はタイト三つ編み説をここでひっそりと提唱させていただきます。
答え合わせできる機会があるといいのですが。(後日追記:ありました笑)
叶うことならヘアセット中の動画をほんのちょっとでもいいので見せていただきたい…
yukihiroさんの髪を編む荒木さんの手元アップで十分ですので…3秒くらいでもいいので……
New World
お久しぶりです!!!! kenちゃんのギターが気持ちよく響き渡ります。ライヴだとなおさら高まるこの曲。
hydeさんのMCで強めにバスドラを鳴らして参加するyukihiroさんにいつも心踊ります。
まだhydeさんが話している段階でかなり食い気味にSEVENTH HEAVENのイントロが流れ始めましたね。タイミングを間違えてしまったのかと一瞬焦りました。
「楽園はどこにある!?」と始まるのはとてもワクワクしましたね。
SEVENTH HEAVENとLies and Truthはドラムのスタイルが似ているので、この繋ぎは結構合理的だったりするのでしょうか。
曲の締めにシンバル(yukihiroさん右側チャイナ?)を右手で力強く打ち鳴らしたあと、そのままぐるっと大きく腕を回したのがかっこよすぎて「ヒッ」って声が出ました。ストレッチのような少しゆったりとした回し方だったのが余計に刺さりましたね。
1日目はこういった細かいところまで見ることができたり、聞こえてくる音とyukihiroさんの動きにほとんどズレがないのがとても良かったですし、2日目はステージと客席の全体像が確認できて、巨大スクリーンに映るさまざまな映像や各メンバーの表情などを見られたことが嬉しかったです。
ストリングスが厳かに東京ドームに響き渡ってからの叙情詩。hydeさんのアカペラがとても美しかったです。
ドラムの音色はゴツゴツとしている印象を受けました。音源通りじゃない、その時その時のメンバーが鳴らす音を聞かせてもらえるライヴという場はやはり特別で贅沢です。
XXXはどんどん大人っぽくなっていきますね。
初めのフレーズをhydeさんが歌い終わると、間髪入れずに楽器隊が超重量で空気を震わせにくるのが何度聞いても鳥肌モノです。
さりげなくも存在感のあるハイハットオープンクローズが大好きで大好きでライヴの度に注目してしまうのですが、初日は「あれ?やってない?」と思う場面が多々ありました。詳細はまた明日確認することに。
ザーッという砂嵐のようなSEのあとkenちゃんのギターが鳴いてfateへ。この曲もまた、ライヴの度に重厚感が増し、陰影が濃くなっていきす。
フロアに向けてほぼ垂直に振り下ろされた腕や、中央のホーリーチャイナをスティックで突き刺すようにまっすぐと伸ばされた腕、yukihiroさんが真剣にドラムに向き合うその一瞬一瞬が芸術品のように美しかったです。
手を銃のかたちに構えて正面へ伸ばし、暗い瞳で誰かに問いかけるように歌いながら引き金を引き、ゆっくりとウインクをしたhydeさん。hydeさんの目力と表情で語りかける威力の凄まじさを感じたひと時でした。
hydeさんって目が大きいので、光が反射してキラキラしていることが多いのですが、このときはまったく光が入らず感情の読めない瞳になっていたんですよね。寒気がするほどかっこよかったです。fateでその目をするのがまた完璧。
fateの世界観がまだ残ったままのステージに、聞き馴染みのない音色が静かに鳴っていました。曲の検討がつかなかったのですが、ある音が耳に入った途端ひとつの可能性が頭に浮かび、体が震えました。そしてあのイントロと共にfinaleが始まったのです…
finaleはずっとずっと聞きたいと願っていた曲でした。ラルクにはまりたての頃、ベスト盤に入っていたこの曲に怖さを感じながらも繰り返し繰り返し聞いていましたし、15thラニバのメドレーで一部分だけではありましたが生で聞くことができて感動したのをよく覚えています。
30周年を迎えたラルクが奏でるfinaleは、二度と抜け出せない完全な闇と、目が開けていられないほど眩しく射し込む光の対比が強く表現されていたように思います。
hydeさんの歌声は当時のままの繊細さにこれまでの経験で身に付けた圧倒的な表現力がプラスされていて、finaleという物語の美しさと切なさが胸に突き刺さり痛いほどでした。
yukihiroさんはサビでのハイハット刻みをタムに変更したりと、全体的に低音をメインに押し出すことで曲の深みや重厚感を増すような演奏でした。
kenちゃんのギターがはらはらと解け、暗い闇の中へ沈んでいくように曲が終わる…と思ったところへ、微かに響いたライドの音色。それは終幕へ向かい歩いていくその姿に、小さな祈りを捧げるかのような暗く透明な音でした。
完全に不意打ちでしたし、yukihiroさんのエモーショナルな演奏の中でも今回のような「弱さ」を主としたものはなおさら頭から離れなくなります。思い出すだけでも鳥肌。
30thラニバツアーのあなたといい今回のfinaleといい、ライドの繊細な鳴りにやられまくっています。
kenちゃんのギターソロは演奏に際して言語化することをとことんまで排除したkenちゃんの研究成果がぎゅっと詰め込まれています。こちらもまた頭から文字をなくし、肌で、匂いで、kenちゃんの奏でる音楽を動物的に感じたくなります。本能に聞かせる系のギターソロ。こんなギタリスト、kenちゃんしかいません。
MY HEART DRAWS A DREAMは背景のスクリーンいっぱいいっぱいにメンバーがひとりずつ映し出され、まるで目の前で演奏してくれているような臨場感。
言わずもがなyukihiroさんばかりを目で追ってしまったのですが、ちょうどハミングのパートに差し掛かったところでステージ下手側のスクリーンにyukihiroさんが映る…と思ったらアリーナA3からはギリギリ顔が見えない位置で止まってしまいました。
目の前にあるのはyukihiroさんに打たれてビィィーーーンと震えるクラッシュシンバル。
あともうちょっとだけずれてくれたらお顔が見られるのに!と最初こそ悔しい気持ちになりましたが、そのうち「揺れるシンバルをこんなにじっくりと見られることもめったにないのでは?」とポジティブ思考に切り替わり、yukihiroさんに揺らされるシンバルたちを愛おしく眺めていました。我ながら、いくところまでいったなと思います。笑
去年のツアーで好きになった、クラッシュをシャン、シャーンと二度打ちする流れもおかげさまで細部まではっきりと確認することができました。
何度でも感動するマイハーの直後「はい、MCでーーーす」(ニュアンス)という雑の極みみたいな第一声で始まったkenちゃんタイム。
直前まで頭の中から言葉を排除してるので仕方ないですよね。むしろいつもたくさん喋ってくれてありがとうkenちゃん。
子どもにも聞かせられる下ネタを、とのことでkenちゃんは子どものころ登り棒が好きだったという話から、各メンバーへ初めて性的に興奮を覚えた色を聞きます。
hydeさんは「これ答えなきゃダメ?」と一旦渋りつつも「白」と回答。白ジャージを着ていたkenちゃんは自分の体を手で隠しながら「いやらしい目で見ないでっ!!!」
kenちゃんのMCってきっと事前打ち合わせとかしてないと思うんですけど、毎回hydeさんとの掛け合いがちゃんと成立してて感心します。滲み出る夫婦感。笑
「照明さん俺をピンクにしてー!!」とhydeさんに変な目で見られないように必死なkenちゃんでした。
「tetsuyaさーん?姿が見えないんですけどー?」という問いかけに答えるてっちゃんの声。しかしスクリーンに映るのはトリコロールカラーのベースアンプ。「kenちゃんのMCに巻き込まれると火傷するから」と姿を隠してしまったてっちゃん。さながらアンプが喋っているようでこれは笑わずにはいられませんでした。
なかなか答えないてっちゃんに対し「パスもあるよ」とkenちゃん。するとてっちゃんは「PASMO?Suica??」とボケ。さらっと流すかと思いきや、「PASMOでもSuicaでもない!他なに?ICOCA?VISAでもなくてー!」とカードボケに乗ったkenちゃんがちょっと意外でした。VISAだけ種類違いますけどね…
おさななのお戯れ尊かったです。ちなみにてっちゃんは会場内のマラカスライトの色が黄色が多いからという理由で黄色にしてました。適当。笑
「yukihiroさんもちょっと姿が見えないんですけどー…」
完全にドラムセットの裏に隠れてしまったyukihiroさん。その様子を確認したhydeさんが「ユッキー今ドラムセットの裏でこうなってる!」とガクッと項垂れるyukihiroさんを完全再現してくれました。
ken「ユッキーもパスする?どうする?あっ……内緒だそうでーーーす!!」
シモには一切関わろうとしないyukihiroさん。一番プロ根性を感じます。
ken「いろんなものがデジタルになったけど、これはアナログのままー!エンジンスタートォ!」
地面を震わせるようなエンジン音が響き、Driver's highへ。
次のPretty girlでついにkenちゃんが下手花道にやってきました!私のケノタ魂爆発。大股でガツガツと歩み寄ってきます。ライヴ序盤に感じた闇オーラは消え去り、笑顔満開のkenちゃんでした。惚れる。
客席に視線を向け、両手をグーにして左右交互に上げるチア風ダンスを披露。もちろんお客さんもそれを真似します。ラルクメンバーの中で見た目は一番男くさいのになんで中身こんなにかわいいんですか。あなたこそプリティーガール。
そのプリティーなガールはお得意のガニ股奏法や、ギターネックを上に向けオーバーアクションでギターをギャンギャンかき鳴らしていきました。
てっちゃんのベースがドームを揺らし、STAY AWAYへ。続くHONEYでさらに熱気が増してからのいばらの涙は圧巻。ステージに立ち上るいくつもの炎。あともう少しで髪や肌が焦げるところでした。
Shout at the Devil後、最後までステージに残ったyukihiroさんは全エネルギーをドラムにぶつけていました。スティックをスネアの上へポイと投げ捨て、くるりと後ろを向いたその背中に貼りついた、汗で濡れたシャツ。
ライヴ開始からここまでの間、スクリーンに映るyukihiroさんは演奏に合わせ口を大きく開けることが多く、表情からはかなりの熱量が感じられました。
アルバム「ark」のジャケットを飾った方舟が現実世界に登場。客席上空をふわふわと漂い、アリーナ後方へ着地するとしばらくしてメンバーが現れ、小さな円形ステージに集合しました。入場時に見たあの台はやはりサブステージだったみたいです。詳細については翌日詳しく確認。
サブステージで披露してくれたのは3曲。1曲目のSell my Soulでステッキを片手に伸びやかに歌うhydeさんの声が心地よく響きました。
「次の曲は…曲名言ったらダメだよね。何色のイメージですか?」とhydeさんがメンバーへ質問。kenちゃんは青、yukihiroさんは赤、てっちゃんは黄色、hydeさんはセピアということで見事にバラバラ。なんとなくALONE IN LA VIDAかな?と考えていたら、kenちゃんがLOST HEAVENのイントロを弾き始め、あやうく腰を抜かすところでした。
この曲もfinale同様大好きなのにライヴで聞いたことがなく、リクエスト企画でここぞとばかりに投票していました。この時点でリクエストしたうちの2曲が聞けたので、長くファンを続けるとこんないいことがあるんだな、最高のご褒美だなとひたすら喜びを噛み締めていました。
サブステージ最後の曲は星空。「ようやくコロナが落ち着いてきたと思ったら、なんだか世の中物騒な感じになって…」とMCでは具体的な表現を避けつつも、歌では心の底からの祈りを捧げ、ぶつけたhydeさん。途中感情がたかぶって制御がきかなくなったようにも見えました。それはyukihiroさんのドラムにも感じられ、感情のこもった腕が振り下ろされる度、胸がギュッと締め付けられました。
またark号がふわふわと上空を漂ってステージ裏へ帰っていくと、今度はスクリーンに「WAVE GAME」の文字。客席図にウェーブのスタート位置と方向が示され、スタンド席を何度か往復したのち、アリーナ後方からステージに向かっていくという流れでした。
まだウェーブが最後まで届いていないうちに「🎆🎆GREAT!🎆🎆」と褒められたのは笑ってしまいましたが、いきなりの指示にも臨機応変に対応できるドエルってすごいですよね。しかもこれが翌日には完璧な仕上がりになるんですから。
ウェーブがつないだFOREVER、ステージに現れた4人を見てみると…kenちゃんがふわふわモコモコに!
しっぽが何本も生えた、ボリューミーな茶色いファーコートを肩に引っかけ登場。どう見てもあれは首領(ドン)。コートの下は胸元はだけたシャツなのでなおさら。ビジュアルが強すぎて演奏が入ってきません。笑
サビ最後のフレーズで、右手でタムからフロアを一打ずつ鳴らすのが大好きなのですが、初日はその部分を毎回上からのアングルでスクリーンに映してくれて歓喜でした。スタッフさんさすがです!
ステージ上部に表示されていた「L'Arc〜en〜Ciel」のロゴが旧ロゴに変わり、耳に突き刺さってきた次の曲はなんと予感!
間違いなくこの日一番取り乱した瞬間でした。finale、LOST HEAVEN、そして予感。リクエストした曲がなんと3曲も聞けてしまったのです。こんなことってあるんですね…
予感を初めて聞いたとき(SMILEツアーのDVD)もまさかインディーズ時代の曲だとは思わなかったのですが、この日東京ドームで聞いた予感も古さを感じさせるどころか、今のラルクのかっこよさがドバドバと迸る最高の演奏と仕上がりでした。
バスドラの4つ打ち聞き放題な時点で幸せでしかないのにyukihiroさんのドラムはさらに進化していて、タム・スネア・フロアを絡めたフレーズにすごく今っぽさを感じました。
そして、この日見たときはハイハットとサブスネアの組み合わせだと思った箇所が、翌日スクリーンで見たときにはサブスネアではなくチョッパーっぽくて2段階で衝撃でした。
ラルカジノくらいの時期からセットに組み込まれたチョッパー、どこで使用しているのかずっとわからないままだったので、ついに使っている(と思われる)瞬間を目撃できたこと、しかもそれが予感という初期曲でありかつ個人的に好きな曲で使用されたことがとにかく嬉しくて驚きで興奮しまくりでした。
しかもこのあとBlurry Eyesと続いたので初期曲並びにますますテンション上がりましたね。
「約束を奪われそう」の右クラッシュ〜スネア〜左ハイハット〜右クラッシュの流れ、舞うような右手の動きが美しくてずっと見ていました。
曲中断しててっちゃん MC。この流れとっても好きなので嬉しかったです。
30周年イヤーがこれで終わってしまうので寂しい、でも俺考えた!次はメジャーデビュー30周年がある!と、素敵過ぎるアイデアを出してくれたてっちゃんに心からの拍手を送りました。
その方式でいけば5年よりも短い間隔で何かしらのアニバーサリーが開催できますもんね。
ドエルと同じ目線に立ち、同じ喜びを共有したいというてっちゃんの優しさが胸に沁みました。
あと、これはちょっと話がずれてしまうのですが、2日目が始まる前「今回も4人とも昨日と同じ衣装なのかな」と少し気にしていました。その方が映像化するときに2日間ミックスしやすいというのはよくわかるのですが、どこか寂しい気もしていて。
2日目のライヴが始まり、ステージに立つ4人の中で真っ先に目に飛び込んできたのは、昨日とは全く違う衣装に身を包んだてっちゃんの姿でした。
この2日間をてっちゃん自身も楽しもうとする姿勢、そしてライヴを見に来てくれたドエルを精一杯楽しませようとするあたたかさみたいなものを勝手に感じてしまって、胸がいっぱいになりました。
もちろんメンバー全員それぞれに2日間楽しもうという気持ちがあったと思っています。それをてっちゃんはよりわかりやすいかたちで示してくれたのかな、なんて思ってしまいました。
我らがリーダー、大好きです。てっちゃんのおかげでラルクが30周年を迎えることができて、私たちドエルもこうしてお祝いさせてもらえてます。
「続き聞きたいん!?」はこの先10年、20年とずっと聞き続けたい言葉第一位といっても過言ではないでしょう。
曲終わりにシンバルを薙ぎ払うように叩いた軌道をたどり、右腕が斜めに伸ばされたままだったのはちゃめちゃイケメンでした。唐突にyukihiroさんの話。
最後の力を振り絞り、笑顔で、全力で、ゴールまで駆け抜けていくかのようなGOOD LUCK MY WAY。途中、天を仰ぎ小さく息を吐くyukihiroさんの姿がありました。
30周年ライヴの締めくくりはやはりこの曲、虹。ロートタムがこれまでにないほどの存在感でドーム中に響きました。熱く、パワフルな虹。
しんみりとした雰囲気でフィナーレを迎えるのではなく、約1年かけて蓄えてきたパワーを発散し、次への活力としているように私には感じられました。
次の活動について何も発表されてはいませんが、このライヴに合わせて発売されたLIFE/LIVEのメンバーインタビューを読んで、この先の未来をきちんとメンバーそれぞれが頭に思い描いていることがわかり、きっとまた素敵な思い出を一緒に作ってくれるのだろうという希望を持つことができました。
あっという間で濃密な時間が終わりを告げ、ふわふわとした幸福感に満たされたまま東京ドームを後にしました。
ラルクを好きなれてよかったと心から思えた30周年ライヴの1日目でした。