2026.06.30(tue)
ACID ANDROID LIVE 2026
渋谷WWWX
整番49,50番で入場。yukihiroさんの右手を間近に見たいがためにステージ下手寄りへ直進。ドラムセットほぼ正面、前から3〜4列目。照明が直撃して眩しい。1列前にいたお兄さんが抜けたのでそのスペースに入らせてもらい2列目に。
もともと置かれていたマイクスタンドが下げられ、ちょっとしてからステージに戻される。yukihiroさんに合わせて微調整した?
恐らく名古屋と同じインダストリアル系のSEが流れており、ステージ頭上のライトは水色や紫色に光を変えながらフロアをくるくる照らす。
マイクスタンドのふもとにタブレット。
これはあとでわかったことで、黒い背景に白い文字で表示されてる歌詞の文字サイズがあまりにも小さくて驚愕。手持ちで見て普通に読めるくらいのサイズ感に見えたので、膝下くらいの高さに設置された状態ではとてもじゃないけど歌詞を追えないのではと思った。日本語詞ならまだしも英詞だと余計難易度高そう。
ライブ中のyukihiroさんは裸眼だと勝手に思っていたがその仮説が崩れ去った。あの文字サイズを読むにはコンタクト必須。yukihiroさんがどえらい遠視だったら読める…のか?
去年の誕生日イベントでPro Tools操作するときは老眼鏡かけてたから、遠くならむしろ見えるのかも。解決しない謎がひとつ増えてしまった。
水のペットボトルと、紙コップに入ったホットドリンク×3がyukihiroさん用に準備される。ホットドリンク多すぎない?結構な湯気が立ち昇ってた。
ほぼ定刻で暗転。SEのボリュームが大きくなり、KAZUYAさんダイゴマンがステージへ。
それからyukihiroさんが出てくるまでの時間は数十秒か経ってても1〜2分程度だと思うが、あの異様な緊張感の中にいるとその倍以上に長く感じた。
下手袖からゆっくり姿を現したyukihiroさん。白地に小さな花柄がプリントされた可愛らしいシャツ。まさかの柄物にびっくり。
腰には黒い巻きスカート。左ももの側面が空いてる。上手にいる人からはyukihiroさんの左太もも側部が丸見えなのだろうか、と思いを馳せる。
スカートの縁には黒い羽根がたっぷりと。上質で触り心地の良さそうな羽根。
太ももまで覆われたレースアップニーハイブーツ。ローヒール。肌色部分が見えなかったので、絶対領域は名古屋大阪だけの特別仕様だったのかと少し落胆。でもこのときはまだ見えてないだけだった。後半にはとんでもないことに。
名古屋ではタツキ先生(町田啓太さん)みたいにふわふわだった髪が、この日はサラッとストレート。名古屋ではワンチャンパーマかと思ったけどセットだった模様。襟足はくるっと外ハネ。
let’s dance #2
この曲には果たしていくつのバージョン違いがあるんだろう。イントロからして音源と違い、サビ前の空白部分がより顕著に。
ライブ前、受験生よろしく歌詞を必死にガン見していたのでいろいろと単語が聞き取れて嬉しかった。cynical bystanderとか。
名古屋ではdive to hellと歌うのに合わせて親指を上げる→下げる👎をやっていたが渋谷ではそれがなく、あれ?と思ったあとアウトロできちんとやってくれた。yukihiroさんってそういうとこ真面目。
daze
熱く歌う。ちょっとまだこちらはエンジンかからずやや静観気味。足元のスイッチを踏んで歌詞送る所作いい。踏まれたい。
右手をグーにして顔の横で振ると手首のリボンが可憐に揺れる。
dealing with the devil #2
dryness in the throat のthを発音する舌の動きが見えてしまい(見てしまい?)こっそり興奮。
mystery と歌いながらクッと眉間にシワを寄せて正面を睨みつける。1曲の間で表情が頻繁に変わる。右、左と交互に体重移動してリズムを取る足元。腰骨に手首を添えるようにして体の前に下ろされた右手。軽く握りしめながら、少し指輪を触ったり指を曲げ伸ばしたりする。
vail of night
moonlight can not のライト→キャンがめちゃくちゃ詰まってる。音源だとそうでもない感じなのにライトからキャンにいくのが爆速。最後の子音までちゃんと発音しようとするからなのか。なんにしても聞いてて気分が上がるのは間違いない。
unsaid
マイクオンのままでスタンドに挿してた?ゴッ…という音が静かな場内に響く。
名古屋では真正面でこの曲が聞けて、yukihiroさんの表情とオーラに気圧された。呼吸が少し苦しくなるくらいに心臓が激しくなった。真正面とはいえ距離はあったはずなのに両肩をガシッと掴まれてるみたいに体が動かなくなって、まっすぐ突き刺さってくるyukihiroさんの視線から逃げられなかった。
マイクスタンドを挟むように握る右手は何回見ても美しい。今まで何度もこの感想書いてるし、きっと今後も書くと思う。中指と薬指の間で挟むあのスタイルはyukihiroさんの専売特許。
左手はマイクをすっぽりと包み込んで、時折パッと指が広がる。開いた手の大きさ、すらりと長い指に見惚れる。
曲序盤ではなんとなくステージ全体が同じ明るさで朧げに照らされていたのが、ある瞬間からyukihiroさんだけがオレンジの暗い光で浮かび上がるようになる。
unsaidにはなぜか夏のイメージがある。もちろん眩しい太陽・青い空の画が思い浮かぶわけではなくて、蒸し暑い夜の雰囲気がどことなくある。ライブハウスという環境で今まで何度も聞いてきたというのも大きく影響していると思う。じとっとした湿度のある暑さの中、ちょっと朦朧としながらunsaidという音の波にのまれていく時間がたまらなく心地いい。
ashes
マイクスタンド継続。unsaidのときよりも動きが若干大きくなった。両手で強く掴んだマイクを前後に大きく揺らしたり。
ダイゴマンのドラムがとにかくダイナミックで鋭くて、身体中が音で切り刻まれた感覚に。
名古屋では新たに追加されたシンセの音がよく聞こえた。全編通して物悲しさみたいな要素がプラスされていたように思う。
楽曲の最新版はライブでしか聞けないからこそ特別感が増し、ライブ体験そのものの価値が跳ね上がる。そうとはわかっていても、ライブで聞いたあの音をイヤホンでじっくりと聞いてみたいと思わずにはいられない。こんなにも聞く者を満たさせて飢えさせるACID ANDROIDに沼らずにいられようか。
chill
マイクをスタンドから外す所作。絡んだケーブルにも慌てず丁寧に対応。ゆったりとした手の動きを受けて衣装のリボンが揺れる様に、いったいあと何回心を掴まれるんだろう。
chillの感想=yukihiroさんの手の感想になってしまう。どうしてもそうなる。抗えない。みんなはどこを見て何を感じてるのか純粋に気になる。
万が一yukihiroさんの目に私の感想文が入った場合、「こいつ手しか見てないヤベェ奴」認定されるのは火を見るよりも明らか。
そりゃ冒頭のダイゴマンの小気味良いスネアとかKAZUYAさんの優美かつ力強いギターとかyukihiroさんの訴えかけるような歌声の魅力とか、耳で堪能している部分はたくさんある。が、それらを遥かに超えてしまう勢いで手がいい。手がよすぎる。もう私はこの路線で行くしかない。ごめんなさいyukihiroさん。
歌いながら右手をフロアへ翳す。文字にするとたったそれだけのことなのに、ライブで見るyukihiroさんのあの姿はあまりにも宗教的すぎる。あの場にいるすべての人の意識をかっさらい高揚感をもたらし、我々はその超越的パワーに従わざるを得ない。
演者と観客が同じ目線で楽しさを分かち合うのではなく、圧倒的で明確な上下関係の中、ヒエラルキーの頂点に君臨するyukihiroさんに踊らされ感情を掻き乱される、これこそがACID ANDROIDのライブの最大の魅力。一度そこに喜びを覚えてしまうと抜け出すことは困難。支配されたい欲のある方には非常におすすめ。
yukihiroさんが掲げた手にすがるように、何人ものお客さんがステージへと手を伸ばす。ただ、予定調和でやるのは違うなという思考が頭の片隅にあって少し様子見してしまうことが多い。yukihiroさんもサビの間ずっと手を翳しているわけではなく、体の横に下ろして軽く握ったりリズムを取ったり。
frozen i’m standing aloneのところだったか、床と平行になるように腕をまっすぐ前へ伸ばし手のひらを大きく広げてこちらに見せる。歌詞の進みに合わせて指を段階ごとに折り曲げていき、最後は音にピタッとはめて握りしめる✊今まで見たことのないその動きにどうしようもなく心が動いて、その後のサビではずっとyukihiroさんへ手を伸ばしていた。完全に掌握された。
hallucination
violator
この頃になると太ももの絶対領域が完全お目見え。ニーハイブーツの下に黒いニーハイソックスを履いていたのでライブ冒頭ではほとんど素肌部分は見えておらず、時間の経過と共にニーハイソックスがずり落ちて肌がどんどん露出されていく仕組み。ソックスの落ち方も左右で時間差があり、右脚の方が先に下がっていった。
あらわになった太ももの肌の質感は、自分の目で見た限りではとてもリアルな男性の太ももだった。ちゃんと毛穴の存在感があって、年相応の肌のハリ感だった。いかんせん衣装が中性的なので、ついきめ細かくてツヤツヤの肌を想像してしまったがそんなことはなくて逆に安心した。
とはいえこのviolatorという独特な色気のある曲で太ももをさらけ出し誘うように揺れながら歌う姿には惑わされるほかなかった。目の前にゆらゆら揺れる内ももがある状態で、視線と意識をどこに向けるのが正解だったのか。あまり近距離で太ももやその周辺ばかり見るのも失礼かと思い「別にあなたの太ももになんて興味ないですよ」ヅラしてyukihiroさんの上半身に視線を上げたりもしたが、視界の端でチラつく太ももの誘惑には勝てなかった。
本当に申し訳ないがこの曲の記憶は太ももをいやらしく揺らしながらトップギアのエロスで歌うyukihiroさんの姿しかない。懺悔するのは今だろう。
switch
ツアー初日の名古屋でこのイントロが聞こえてきた瞬間、心の底からテンションがブチ上がったのを覚えてる。これはどう考えてもクラブ。ライブでお酒を飲むという習慣はあまりないが、もし今後またこのswitchが聞けるチャンスがあるならそのときはぜひお酒入れてヘラヘラ踊りたい。
歌パート始まるまでの間yukihiroさんはマイクを手放し、フロアの隅々へ視線を送っていた。この曲に限らず今回もyukihiroさんはフロアとお客さんを本当によく見ていた。視線の送り方はとても落ち着いていて、ゆっくりと獲物を探すような鋭さに息が止まりかけた。
名古屋では一番後ろにいたこともあり、好き勝手体を動かし腕を振り上げて聞いていた。その様子が見えていたのかどうかはさておきyukihiroさんがスッと右手を前に差し出し手のひらをこちらに向けた。しばらくそのままで、最後にキュッと手を握り締めた。まるで私が踊り狂うのを見届けたかのようなタイミングでの仕草だったので、それ以降ずっとじわじわと嬉しさを感じていた。勘違いとはわかっていても、そんな勘違いを起こせるくらいの出来事があったという事実は自分の中で大切にしておこうと思う。
switchの最初から最後まで素晴らしすぎて何がよかったか言語化するのが難しい。ただ、思わず拳を突き上げたのはダイゴマンが唐突に差し込んだチャイナの音だった。ループするシンセにトリップしてる最中、目が覚めるような強烈な音が届いて脳に電気が走った。ただでさえチャイナに弱いのであの不意打ちは相当くらった。考えるより先に体が動いてしまい、yukihiroさんをちょっと驚かせてしまったような気がする。
KAZUYAさんのギターもまるで原曲にはないアプローチで、それなのに悪目立ちすることなく、曲に妖艶さをプラスしていた。switchをよりディープな世界へ連れていくギターだった。感服。
yukihiroさんのイメージする音を忠実にタイトに表現する。それがこれまでのyukihiroさんとKAZUYAさんの関係性だとしたら、去年あたりからはKAZUYAさんの良さを引き出すためのアレンジをyukihiroさんが考えているように思える。自分自身リリーズのライブによく行くようになりKAZUYAさんのスタイルへの理解が深まったからそう思うのかもしれない。とにかく、ACID ANDROIDにおいてもKAZUYAさんの個性がよりはっきりと感じられ、それに気分がグッと上がることが増えた。
demonstration #2
スネアに合わせてリズムを取ることが多い中、この曲ではギターでリズムを取っていたyukihiroさんがとても印象的だった。自分はスネアに合わせる派なので、明らかにこのときだけyukihiroさんと体を揺らすタイミングがずれて「そっちなんだ!」とびっくりした。
シンバルに合わせて下から拳を振り上げたり、アグレッシブさが増してきた。
で、問題のheadache事件。
大阪ではheadacheという歌詞に合わせてこめかみを指差したと聞き、yukihiroさんhead好きがち〜〜〜と悶絶した。(only in my headとか)
名古屋ではなかったのでぜひ渋谷ではやってほしいと思っていたらちゃんとやってくれたのでその律儀さに軽くときめく。本当にやってくれた!という驚きよりは「あらあらやってくれるのね」という納得感?が勝っていて、まだ余裕があった。この頃までは。
全部で3回headacheチャンスがある中、1回目でこめかみを右手人差し指で指差し、2回目は何もしなかった。え、余裕ぶっこいてたのバレた?もうやってくれない?と焦ったら、3回目で左のこめかみにマイクを押し当てながら口パクでheadacheと囁いた。どうだと言わんばかりの表情で。やられた。yukihiroさんには到底敵わない。予想外のその行動に、Xで100万いいね叩き出した猫ちゃんのように坂道を滑り落ちるとこだった。
pale fire #2
chaotic equal thing
改めていい曲だと思った。switchを聞いたあとだからなのか、後半に向けて気持ちがどんどん盛り上がっていく。
egotistic ideal
これ聞いて上がらない方が無理。いったいいつぶりなんだろう。去年はやってないと思うけど。
イントロで沸いた客席の熱を受けたあと、両手でマイクを握りしめ吐き出すように「shit」
確信は持てないがサ行の発音だったはず。
violent parade
タブレットを後ろに追いやり、ずいとステージ際まで歩を進め、マイクをフロアに向け煽りまくる。マイクを頭の上まで掲げ「もっと声出せんだろ」と言わんばかりの顔でフロアを見渡す。はじめは片手持ちだったマイクを途中から両手で持つ。右手のリボンが体に添うように流れる。yukihiroさんが腰を揺らしてリズムを取れば、羽根をまとったスカートから太ももがのぞく。というかずっと太ももが見えてる。目の前で両手を頭の上にあげ、スカートとニーハイの間の絶対領域を見せつけながら挑発的な顔をされたら、リアクションに困るとかそういう次元じゃない。
しかも下手→上手の順番にステージを移動して熱狂のフロアへさらなる燃料を投下。業火のフロア。
先に視線を進行方向へ向けてから、落ち着いた足取りでステージ端まで進む。ぴたっと足を止め真正面でフロアに対峙すると、最前列、その後ろ、さらにその後ろと、順々に観客ひとりずつに目線を送る。確実に仕留めるような鋭い目。
腰を落として声を張り上げ、「your face」と歌いながらロックオンした観客を指差す。
ひとしきり下手側を焼き尽くしたあとは標的を上手に移し、同じようにゆっくりと歩いていく。その落ち着きがより一層フロアのボルテージを上げた。ひとりひとり睨みながら、ときに腕を振り上げ、ときに顔を指差す。その都度揺れる右手首のリボンがこの状況に反して可憐なままで、そのギャップになんとも言えない気持ちになる。
enmity
2025年12月同様、今回のライブもこの曲で締めくくられた。なぜこのタイミングでenmityを選んだのかぜひyukihiroさんの言葉で聞かせてほしい。LE-CIELでも語ってないはず。でもyukihiroさんのことだから深い意味はないのかもしれない。
violent paradeですでにフロアは圧縮していて、そこに追い討ちをかけるようにぐっと距離を縮めてくるyukihiroさん。イントロを聞いて熱気の増したフロアへ向けて「おまえらあああ」という類いの言葉を発していた。なんて言ってたのかは不明。腰から折り曲げるヘドバンを何度も続ける体力はとても50代後半とは思えない。
fuck them allで突き立てた右手中指を、四方八方へ見せつける。フロアのどこからでも中指が見えるようにしていた気がした。もしくは会場中もれなくとどめを刺していたか。
ここまではまだ想定の範囲内だった。十分すぎるほど中指を浴びれてもうすでに最高潮だと思ってた。1サビを歌い切ったあと立てていた中指をおもむろに口元へ近づけると、なんと、噛みついた。そして中指を咥えたまま歌い続けた。口内の中指と歯と舌が見えていた。yukihiroさんは阿鼻叫喚のフロアをこの日一番の煽り顔で見据えている。そしてサビではその中指を高々と掲げた。
パフォーマンスという言葉ではとても片付けられない、yukihiroさんの剥き出しの本性をぶつけられた瞬間だった。
音源にはないアウトロのリピートで最後までフロアを燃やし続け、yukihiroさんが掃けた後はダイゴマンとKAZUYAさんが最後の一滴まで絞り切るような轟音を響かせた。衝撃のままにライブが終わるのは時雨によく似ていると思った。
yukihiroさんによって乱暴に移動されたタブレットが、斜めに傾いた状態でステージ上にぽつんと残されていた。
ACID ANDROIDはこれまでに何度も変化してきた。きっとこれから先も変化していくんだろう。
その変化に強い魅力と魔力を感じる。それがACID ANDROIDを追いかけ続ける理由だと改めて気付いた。そして、変化が異質なものとして捉えられないのはyukihiroさん自身の考えがブレないから。
結局のところ、yukihiroさんの芯の強さとそれを支える美学が素晴らしく魅力的だということ。
また来年もその美学を肌で感じられると嬉しい。

