2021.05.30(sun)
30th L'Anniversary Starting Live
L'APPY BIRTHDAY!
幕張メッセ国際展示場1-3ホール
終演直後のはちゃめちゃな感想はツイッターにてぶちまけておりますが、今回も素敵すぎるライヴでした。
まず、曲も演出も本当に素晴らしかったというのが大大大前提。その上で、メンバーのビジュアルが…強すぎて…
美しさと渋さとかわいさとかっこよさその他あらゆるものが彼らから放たれていてとにかくまぶしかった。
そしてこれは何度でも言わせてほしい。
yukihiroさんが髪切ったなんて聞いてない!!!!!!!!聞いてないよ!!!!!!
とんでもない衝撃でした。まさか切ってくるとは思わなかった…。最新のアー写ではロングじゃないですか。むしろちょっと毛先切ったなと思ってたくらいなのにさらに短くなってるなんて。
2010年頃を彷彿とさせる短髪王子スタイル。衣装もまさにその当時着てたドレスシャツにそっくり。久々の短髪…最高ですね…
数年間ずっとキープし続けてきたロングヘアをこのタイミングでばっさり切るっていうのは、ラルクに捧げた部分が多少なりともあるのかななんて思っちゃいます。単に飽きたとか暑かっただけかもしれないけど。
でも、yukihiroさんはラルクのためなら髪を切れる人だと思います。それは断言できる。あんまり表には出さないけど、めちゃくちゃ愛が深いお方なので。
30周年ライヴ気合い入れてやろうというyukihiroさんなりの決意や、バンドへの敬意といった意味合いが込められていたのではないかと思うと胸が熱くなりますね。髪を切るに至った経緯について、チラッとでもいいから語られることを願います。頼むよLE-CIEL…!
30周年の30をローマ数字で表すと「XXX」となることから、X X Xで開幕。
MMXXさいたま公演ぶりのライヴ参戦だったので、ライヴってこんなに低音大きかったっけ!?と驚く。
まるでお腹の底を貫通していくかのようなベースと、さらに重たく沈み込んでくるフロアタムの音。低音の迫力を感じられるのがライヴの醍醐味なのだと改めて感じました。最初がこの曲だったからこそ余計に強く感じれたのかもしれません。
日常では決して味わえない贅沢で重厚な音に満たされつつ、視覚には猛烈な色気を放つhydeさんの姿が飛び込んできます。
公式レポのお写真等見ていただければ一目瞭然かと思いますが、首の詰まった服で肩〜二の腕だけをあらわにするのエロス以外のなにものでもなくないですか?それでX X X歌うんだから確信犯。
前髪下ろしてるからかより一層若々しく見えて、銀髪美少年ときどき美少女なhydeさんのビジュアルは本当に凄まじかったです。hydeさんの表現力は底なしだなとつくづく思います。
TrueバージョンのイントロありCaressはもれなくテンション上がります。そして、お祭り感や幸福感に満ち満ちてるこの曲はとってもライヴ映えしますよね。
入りのスネアが少しニュアンス変わったように聞こえたのですが、果たして。
軽快で手数の多い音色を好んで使ってきたyukihiroさんが、ここ数年でひとつひとつの音の重さや深みを際立たせるようなスタイルに変えてきていて、これまでとの違いをドラムプレイで見せつけられるとこちらとしては心臓鷲掴みどころの騒ぎではありません。今までだって十分かっこよかったのにさらにかっこいいことできちゃうのかっこよすぎて…かっこいいの渋滞…
お願いだからこれ以上惚れさせないでください。というのは嘘でもっともっと好きにならせてくださいお願いします一生好きです。
開放的なCaressに続いたのは、閉塞感の強いCHASE。この流れに限らず、今回は全体的にアップダウン激しめのセットリストでした。
yukihiroさんの体がいつもより開いていた(左腕が体の正面でなく横あたりにある)のがなんだかひっかかり、よくよく見てみたらなんとサブスネア使ってました!
スネアの音色的に、sakura時代の曲をやるときに使うもんだとばかり思っていたのでとても意外だったのですが、これがとにかくCHASEの世界観にガッツリはまってて2回驚くという。
使用していたのはメロの部分。まるで標的に一歩ずつじっくりと近づいていく足音のようで、じわじわと増していく緊張感。そしてサビに入るとメインスネアに切り替え、一瞬で疾走感・躍動感が炸裂。視界にとらえた標的を全速力で追跡してるイメージが浮かびます。
2種類のスネアの使い分けによって、もともと物語性の強いCHASEがより一層ドラマティックに表現されていて見事でした。早くまた映像で見たいです。
CHASEの次がwinter fall。次に何がくるのかまったく予想がつきませんでした。
曲が始まると急いでマラカスライトのボタンを連打してその曲のイメージに合う色に替えるんですけど、だいたいみんな似たような色になるのがおもしろくて。制御されたL'edライトでなくとも、自発的に演出の一部になろうとするドエルたち。きっちり調教されてますよね笑
それと、マラカスのシャカシャカをハイハットの音に合わせるとドラム叩いてる気分になれてものすごい気持ちよかったです。ドラムに合わせて腕振りがちなyukihiroファンにはぜひ持っていていただきたいアイテム。
もともとは軽やかな印象ですがやっぱり随所で低音が効いてて、ちょっとダークな仕様のwinter fallに。かっこよかったなあ。
でも、この日一番ダークサイドに堕ちたのはダントツでflowerでした。ライヴ後、相方さんも全力で同意してくれたので勘違いではないはず。
hydeさんがブルースハープを持って現れ、カメラに見せつけながらあえてゆっくりめに吹き始める。
少し吹いてはカメラ目線でドヤ顔、また少し吹いてはドヤ顔を何回か繰り返すhydeさんは少年のようでとってもかわいかったです。さながらハーモニカ習いたての幼稚園児。
イントロが流れ出し、曲が始まるなあとわくわくしていたら、これまでのほんわかした空気を破壊する勢いの凶暴なドラムが耳に突き刺さる。突然のことに頭が追いつかず直立不動。
聞こえてくるのは間違いなくflowerなんですが、ドラムだけ明らかに様子が違いました。こんなに荒ぶったflowerは今までに聞いたことがありません。叶わぬ想いならせめて枯れたいなんてそんなぬるいこと言わず、辺り一帯焼け野原にしそうなほど。
一打一打がすごいパワフルで鬼気迫る感じ。yukihiroさんに一体何が起こったんでしょうか。
最初こそ動揺しましたが、これまでのイメージとは180度異なるflowerがあまりにもかっこよくてずっと興奮しっぱなしでした。
園児から一変、お色気お姉さんに姿を変えたhydeさんが客席に手拍子を促します。一緒にハンドクラップするだけなのになんであんなに色気溢れちゃうんでしょうか。hydeさん七不思議。
ハンドクラップに重ねるようにしてyukihiroさんがドラムを叩き始める。
metropolisの出だしのドラムで理性を保っていられる方法があるならぜひとも教えてほしい。あれは本当にツボすぎて冷静に見ていられません。
妖艶なhydeさんと冷静なyukihiroさん。その対比が最高でした。曲に入るタイミングで強めにアクセントつけた叩き方に変わったのもかっこよくて悶絶。
metropolisといえば思い出すのは15周年ライヴで、あのときも相当の衝撃を受けましたが(主にカメラワーク)、あれから15年経ってもなおかっこよさを更新し続けていることに心底感動と驚きを覚えます。
DAYBREAK'S BELLも久々でしたね!!!セブヘブ・マイハーと同期なのにライヴでの登場回数少なめで寂しかったんです。もう相変わらずかっこいい。
声を出せない状況でのREVELATIONはどうなるかと不安でしたが、そんな心配する必要はまったくなく、いつも以上に盛り上がれました。それはhydeさんが全身全霊で私たちを引っ張っていってくれたのがとても大きいと思います。幕張に集まった人、それぞれの場所でラルクを思っていた人、全員の気持ちをすべて背負ってステージに立ってくれていました。
体に溜まっていたモヤモヤを発散し尽くしたあとには爽やかなNEO UNIVERSE。風を受けて透明感のある声を響かせるhydeさんがとてもきれいでした。
キラキラとした光景が少しずつ消えて、再び暗くなるステージ。聞き慣れないSEが流れる中、次に始まったのはget out from the shell!落差がすごい!フードを被ったhydeさんの目が炎のように輝いていました。
息つく間もなく花葬、そしてEVERLASTINGへ。hydeさんの歌声にとにかく魅了されっぱなしでした。技術的に優れているだけじゃなく、聞く人の心を掴んで一気にその世界に引き摺り込んでいってしまう圧倒的な表現力。
特にEVERLASTINGは心に突き刺さり、止まない雨という言葉に今私たちが置かれている状況を重ねずにはいられませんでした。
てっちゃんとkenちゃんのギターの掛け合いも素晴らしかったですね。普段は手数の多いyukihiroさんのドラムがこの曲では最小限に抑えられているのもまたいい。降りしきる雨から抜け出せない情景をこんなにも的確に、かつ独創性に富んだ音楽へと変換してしまう。それがラルクなんですよねえ…しみじみ。
この曲についてはもうひとつ特筆すべきことあって、それはyukihiroさんのレギュラーグリップ!曲の後半で手元のアップが映し出されたのですが、逆手にスティックを持っていたのです。
yukihiroさんが!レギュラーグリップ!!これは本当にびっくりしました。CHASEのサブスネアだって相当驚いたのに、それ以上のサプライズがあるとは思ってもみませんでした。
でもこのレギュラーグリップ、実は前にも一度ライヴで見たことがありました。それはgeek sleep sheepのライヴのMC中のことで、ほんの一瞬だけではありましたが、こんなこともできるのか!と驚いたのと同時にライヴ等で見せていない技術をたくさん持っているんだと、とてもわくわくした記憶があります。あの時のレギュラーグリップにまさかラルクのライヴで再会できるとは…人生何が起こるかわかりませんね。
フォロワーさんいわく、レギュラーグリップはジャズでよく用いられるそうでBLACK ROSEやHurry X'masでも見れるチャンスがあるのでは?とのことでした。ぜひこの先のライヴでもレギュラーグリップやその他の新しいアプローチによって進化した曲を聞かせてほしいですね。
レギュラーグリップのときの左手があまりにも美しすぎたので、そういう意味でもまた見たいなと思っています。
真っ暗な世界に止むことなく降り続く雨、時折響く雷鳴。雷鳴に合わせてステージではフラッシュのようにライトが瞬く。
その雷雨を遮ることなく、かつ押し負けることなく、寄り添うように紡がれていったギターソロは圧巻でした。かたや自然、かたや人工。相反する性質の音であるはずなのに、違和感なく混ざり合い完璧に共存していました。
kenちゃんのギターは自然との親和性が抜群に高いですよね。クジラの鳴き声とか。
kenちゃん自身はとてもロジカルに音作りをしているのでしょうが、結果生み出されたものはとても感覚的なもののように思えます。緻密に作り上げられているからこそ、聞く人の五感に響きやすいのでしょうか?
とても不穏なんだけどずっと聞き続けていたくなるという、今までにない経験をさせていただきました。kenちゃんはアンビエントの匠ですね。
やがて雨が止み、ステージに明るさが戻るとMY HEART DRAWS A DREAMへ。
「夢を描くよ」はhydeさんに導かれるまま全員でハミング。歓声禁止のライヴではいつものように合唱することは無理だと勝手に決めつけてしまっていたのですが、hydeさんは諦めていませんでした。この状況下でもみんなでひとつになれる方法があるはずだと、たくさんたくさん考えてくれたのだろうと思います。そして、ハミングというかたちで私たちに歌わせてくれました。
声を出すことを禁じられたあの空間で、唯一hydeさんは歌うことを許してくれたのです。その優しさに対する感謝と、こんな世界になってしまった悔しさとが入り混じって胸がいっぱいでした。小さな歌声をかき消してしまわないようにと、優しくハイハットを鳴らすyukihiroさんもかっこよすぎて。思い出すたび泣きそうです。
どんな障壁があろうとも、優しく力強く私たちを導いてくれるラルク…と感動に胸を震わせていたところに投下されたkenちゃんのMCタイム。溢れかけた涙がスンッと引っ込んでいきました。
タバコの煙をゆらゆらと漂わせながら、めちゃくちゃダンディーにマラカスライトをぽちぽちする姿はとてもシュール。
こんにちは(こんばんはだったかな)とまず挨拶をしてくれたkenちゃんでしたが、私たちは声を出せないので拍手や鳴り物で返事。すると、「挨拶されたら挨拶で返すって習わなかった?」といきなりダメ出し!辛辣!
開始早々お客さんを戸惑わせたかと思うと「ユッキーの好きなフルーツの色はなんでしょう?」とこれまた唐突にクイズを始める。自由人kenちゃん。
最近のyukihiroさんの好物はグラノーラしか思い出せず、好きなフルーツって何!?と慌てながらなぜか黄色を選んだ私。バナナを思い浮かべたんですけど、それどう考えてもてっちゃんですよね…笑
しかし意外とこれがファインプレーだったりします。
「ユッキー正解は?」と後ろを振り返るも、なんと本人不在。kenちゃん段取りって知ってる?
「本人不在なので…該当者なし!!」
初っ端から成立しないクイズ…不安しかありません。
「ハイディーの好きなワインの色は〜?」
赤が大半を占めていましたが、ちらほら青も見られ…
「青いワインってあるの??」とつっこみ。ちなみに正解は赤でした🍷
「俺の好きなポテチは何?(ニュアンス)」で思いの外kenちゃんが熱く語り出したのがおもしろかったです。ポテチの色がすぐに連想できず黄色しか選べなかったんですが、のり塩が緑、コンソメがオレンジ…だったかな?
「のり塩なんてあんなのサラダじゃねえか!!!!」と声を荒らげたkenちゃんに爆笑。のり塩がサラダっていう発想はなかったです。
そうこうしてるうちにyukihiroさんが戻ってきたようで、改めて好きなフルーツの色を問います。最初はyukihiroさんの姿は見えず声だけが聞こえてきて、今喋ってるのは本当にyukihiroさんなのか!?と必死に探しました。
やがてドラム台の横に背中を丸めて座るyukihiroさんの姿がモニターに映し出されると…完全に後ろ向き!!背中をぽりぽりかきながら、好きなフルーツはキウイだと答えてくれました。理由は食べやすいかららしいです。
k「美味しいキウイとそうじゃないキウイの見分け方は?」
y「あの…実際は…ゴールデンキウイが…」
k「ゴールデンキウイ!?ってことは好きなフルーツの色はキウイの黄緑じゃなくて、ゴールデンキウイの黄色ということですよね??」
なぜか尋問のような口調のkenちゃん。yukihiroさんきっと困り顔で笑ってたんだろうなあ。
そんなわけでフルーツは外しましたが色だけは奇跡的に当てられてちょっと嬉しかったです。
MCでシモに頼らない!(キリッ)→hyde:どうせここカットされるでしょ?がトリガーとなり、例のごとく始まる下ネタ。
「みんな今マスクだけど、コロナ禍で出会った相手とちゅーしたくなったらどうするん?そういう空気になったら、PCR検査した?陰性だったよ…あ、俺も…って確かめてから…ベロベロベロ?」
ひどい笑 さすがとしか言いようがありません。hydeさんはどうせカットだと言っていましたが、こんなMCはkenちゃんにしかできないからこそきちんと記録として残しておくべきなのかも?8月の配信で入れてくれるかなあ…リーダーのジャッジ次第ですかね。
「ユッキーの好きなゴールデンキウイの色でDriver's Highやりたいんですけどいいですかー?」でドラハイ。客席が黄色く染まります。yukihiroさんの好きな色なんだと思ったらそのあとしばらく他の色に変えられなくなりました。単純。
幕張!俺に任せろ!!といって「もう数えるくらいで」以降を歌い上げるhydeさんは本当に頼もしかったです。さらっと言えちゃうのかっこよすぎますね。
そしてHONEYの間奏ではほぼずっとyukihiroさんの真正面に立っていたhydeさん。あんまり見つめすぎるとyukihiroさん照れちゃうから!ほどほどにしてあげて!と謎の心配をしました。
RSGで本編終了、あなたは過去のライヴ映像と共に合唱も流れるという演出でした。私たちの声もきちんと記録として残っていることがなんだかとても嬉しかったです。
あなたのように全員で歌うことを想定して作ったというミライ、マラカスライトやスマホのライトを点灯させてひとりひとりが手に光を持った状態で演奏を聞きました。あたたかく包み込むような優しさと、未来に向かっていく熱意と、自身に満ち溢れた強さが見事に融合した曲で、とても聞きやすいんだけど実はトリッキーなことをしているというのがライヴで聞いた感想です。yukihiroさんのドラムもなかなか攻めてるように思います。が、音源自体はまだちゃんと聞けていないのでこのレポが書き終わったら何度も何度も聞きたいと思います。CDとしてリリースする予定はないのでしょうか。MVはどうなんだろう…演奏シーンじっくり見たいです。
次のDuneで飛び跳ねるくらい喜びました。最新曲の次に最初期の曲をやっちゃうんですからね…歴史が深いバンドだからこそできる構成ですね。
そしてGOOD LUCK MY WAYで再び未来を明るく照らす。ドローンが自由に飛び回りながら撮影した映像がとても臨場感にあふれていて、ドラムも間近にとらえていました。配信で見れるのが待ち遠しいです。
最後のMCで、歳をとって丸くなったって言われるのは嫌だからこれからもとんがっていたいというhydeさん。そんなこと聞いたら今後がますます楽しみになって仕方ないです。尖ったラルクが大好きなので、みんなが驚くようなライヴや曲をまた見せてもらえたらこんなに嬉しいことはありません。
虹の最後にハッピーバースデートゥーユーをつなげ、盛大な誕生日パーティーを締めくくりました。
最後までステージに残り、丁寧に挨拶をしてくれたhydeさんとてっちゃんがすれ違いざまにハイタッチ。ライヴ中も何度も寄り添って歌ったり、タイミングを合わせてくるっと回転するなど、この2人が楽しそうにしている光景をたくさん見ました。hydeさんとてっちゃんが出会っていなかったら今ここにL'Arc~en~Cielというバンドは存在していなかったでしょう。ラルクのメンバー4人、L'ArCREWの皆さん、ラルクに関わるすべての人がこの先も素敵なミライを歩んでいけますよう、心から願っています。
最後に個人的な話で申し訳ないのですが、このラピバの配信が8月22日ということでなんと誕生日モロ被りでした。こんな機会めったにないので、便乗して盛大にお祝いさせていただこうと思います。今年の誕生日ケーキはL'トゥンカロンだー!!
改めまして、ラルクさん30周年おめでとうございます。
尖りまくったラルクをこれからもずっとずっと応援していきます!